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執筆者の写真日章新聞

インターネットメディアの発展と危険性

無料で多種多様な情報が入手できるインターネットメディアの発展によって有料で情報や娯楽を得る紙媒体メディア、映像・音楽メディアは一気に衰退した。

また、メディアの個人化が進みSNSやブログ・掲示板を通じて一個人が情報を不特定多数の人間に発信できるようになった。

このようなインターネットメディアの発展は利点もあるが当然のように危険性もある。


〇インターネットメディアの利点

インターネットメディアの利点は情報発信の個人化によってこれまでは発信されなかった情報が発信されることだ。

例えば飲食店なども都内や観光地の有名飲食店は大きく取り上げられていたが、住宅地の真ん中にある箱の小さい個人店が対象となることはあまりなかった。あったとしてもタウン誌などの雑誌や地方新聞で取り上げられて話題となったものが全国規模のマスメディアに取り上げられたものが多かった。

しかし、現在ではSNS普及によって個人店のオーナーなどが店内の様子をSNSにアップロードすることによって話題となり、集客に一役買っている。

また、マニアックな情報などを共有する人間ともSNSや掲示板等を通じて知り合うことができる。不明な点などが判明しやすくなったのもこの利点だ。

そのほかにも知りたい情報だけを知ることができるのも利点だ。不快になる情報をシャットアウトできる。


〇インターネットメディアの危険性

その一方でインターネットメディアには危険性もある。

情報の個人化によって個人が情報を発信できるようになったことで公式とは違う情報が発信され、正しい情報が拡散されないなどだ。このような事例はいわゆるデマとも呼ばれるが、多くの個人がばらばらに情報を発信することでどれが正しい情報なのかわからなくなることも大きい。そうした情報に翻弄され、正しい情報を手に入れることができずに自身に不利益が生じる可能性も高い。

また、これまでの大衆向けメディアから個人化されたメディアが成立したことで多角的な情報収集が難しくなり、個人の気になる情報のみが収集されるようになった。

例えば新聞では見出しを見て様々な情報が入ってくる。自分が興味のない情報でもパラパラとめくっていれば見出しで多少の状況は理解できる。テレビやラジオでもニュース番組を垂れ流しにしていれば聞いたこともないような芸能人の不祥事や全く違う地方の天気予報などの情報が耳に入ってくる。

一方でSNSで知りたい情報を発信してくれるアカウントをフォローし、その情報のみを見ていれば自身の興味のある情報は入ってくる。Yahooを開けば自分の地方の天気予報やカテゴリを絞った情報が手に入るのはご存じの通りであろう。

しかし、その情報しか見ずに自身に不利益になる可能性を予見している情報を見逃す可能性もあるのだ。

例えば動物の画像を発信するメディアばかりを見ていれば、もし仮に自身の勤務する企業の株価が大きく下落し、今後の経営に支障をもたらすとしてもその情報は入ってこない。

また、興味のある情報だけを見ていてもその情報の信用性が確保できなければデマをつかまされ、詐欺等の被害にある可能性も否定できないのだ。


〇情報と正しく向き合う

インターネットは知りたい情報を容易に手に入れることができる利点があるが、その情報ばかりを見て入れば、自身の不利益につながる情報をいとも簡単に見逃してしまう。

また、メディアの個人化によってデマ等が非常に簡単に流布される状況であり、情報の信ぴょう性が求められる。

情報は正しく多角的に収集し、信ぴょう性のある情報であるのかを個人で検証する必要性のある段階にきている。

情報と正しく向き合い、その情報を自分のものにする必要があるのだ。

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