「昭和」20年に向かえた終戦は「平成」を超え「令和」3年に76回目の終戦の日を迎えた。
自由民主党は「終戦記念日にあたって」と党声明を公表。哀悼の意を捧げ、改めて不戦の決意を表明した。その上で「これからも自由民主党は平和と自由を希求する国民政党として、平和国家日本を次世代に引き継いでいくとともに、世界から一層高い信頼を得られるよう全力を尽くしてまいります。(原文ママ)」と今後の方針を表明した。
日本共産党は小池晃書記局長の談話を機関紙「しんぶん赤旗」を通じて公表した。哀悼の意を表明し、憲法9条を守り抜き、平和な日本と世界を築くために全力をあげる決意を新たにした。その上で改憲策動に反対し、中国の進出による日米同盟の強化・集団的自衛権の行使に懸念を示した。閣僚への靖国神社への参拝に抗議、核兵器禁止条約への批准・署名を要求した。
立憲民主党は枝野幸男代表の談話を公表し、哀悼の意を捧げ、二度と戦争の惨禍を繰り返すことのないように誓った。その上で戦争を語りづぐ義務があるした。「不当な憲法解釈変更による歯止めなき集団的自衛権の容認や、防衛費の際限なき膨張など、立憲主義、平和主義を脅かすような動きを強めており、このような流れは断ち切らなければなりません。立憲民主党は、綱領において、立憲主義を守り、平和主義を堅持し、国際協調と専守防衛を貫くとの立場を明確にしています。こうした原点を忘れることなく、今年も訪れた終戦の日に、改めて国際社会の平和と繁栄に貢献していく決意を新たにします。(原文ママ)」と立憲主義と平和主義を守る決意を表明した。
国民民主党は玉木雄一郎代表の談話を発表した。哀悼の意を捧げ、空襲被害者の救済など、長年にわたり置き去りにされてきた課題を速やかに解決するために、あらゆる努力を重ねるとしている。「次の世代へと語り継ぐとともに、不戦の誓いを新たに、平和で豊かな日本を維持・発展させて参ります。」と重ねて戦争を語り継ぐことを表明した。また「日本と国際社会の平和と安定に全力を尽くしていくことを国民の皆さまにお誓い致します。(原文ママ)」と国際的な平和と安全に全力を尽くすことを誓った。
日本維新の会は松井一郎代表の談話を公表した。哀悼の意を表明し、冥福を祈った。戦争の悲惨さと、それ故の平和の尊さを後世に脈々と伝えてゆくことは私たちの責務とした。自由、民主主義、人権尊重、法の支配という普遍的価値観を共有する国・地域と力を合わせ、国際緊張の緩和に努めるとともに、現実に即した外交・安全保障政策を展開し、一片の曇りもなき世界平和の実現、維持に全力を傾注、憲法9条の在り方については国民の声に真摯に耳を傾け、慎重に検討していく所存だとした。
れいわ新選組は山本太郎代表の談話を公表した。「敗戦の日」という呼称を使用した。戦争被害者に哀悼の意を表明した。空襲被害者・原爆被害者への賠償・救済を求めた上で日本が世界平和の先頭に立つことが、政治の責任と考え、行動すると表明した。
社会民主党は「敗戦76年にあたり」という福島瑞穂党首の談話を公表した。哀悼の意を表明したうえで戦争の時代を招来されないように努め、後世に継承していくことが責務であると表明した。改憲・法律改正に懸念を示し、被曝者全体への救済を要求した。その上で「生存のための政権交代」を掲げ、今秋の衆院総選挙に勝利するため、全力をあげるという決意を表明した。
幸福実現党は哀悼の意を表明し、強く平和を守り抜くことを改めて表明した。中国問題について国家による悪事を断じて許さないとの姿勢を明確にすべきとした。その上でロシアが中国側に加担しないように、日露平和条約の締結に向けた外国努力を進めるべきとした。世界の平和が実現するよう、力を尽くしてまいる所存だとした。
日本第一党はホームページで談話を公表せず、Twitterで「今日は8月15日、終戦の日です。先の大戦で犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、未曾有の国難の時代に命をかけて戦われた英霊の皆様に深く感謝申し上げます。皆様の尊い命の上に今日があることを忘れず、次の時代へ日本を引き継いでいくことを誓います。(原文ママ)」と声明を発表した。
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