「神輿が勝手に歩けるいうんなら歩いてみいや!」
任侠映画「仁義なき戦い」の登場人物である坂井が、自身の親分である山守に作中で発した言葉だ。組を大きくしたのは親分の力ではなく、若い者が血を流した結果だ―。この言葉から学べることは多々あるが「組織は一人ではうまく行かない」というのが最も重要だろう。
組織を一つ作るのでも、ロゴマークの作成や、テーマソング・社歌などの楽曲、事務、広報、統括…ありとあらゆることに多くの人が携わっている。その組織を応援する人も、その組織を作る人だ。だから組織に所属する人のことを「構成員」というのだろう。
代表者はその構成員の集まりが担ぐ「神輿」である。組織そのものは代表者が作り基本的な運営をおこなっていたとしても、活動に関わる一人一人がその神輿を担ぐ。神輿は一人では歩けないのだ。
そのことを自覚しなければ、神輿が独断で決めたことは反発を受ける。神輿が担ぎ手を無視して傾斜の厳しいところを進ませる。担ぎ手を休ませない。担ぎ手を勝手に切り捨てる……。こうしたことをしていれば、担ぎ手がいなくなるのだ。
「たかが映画のひと台詞……」なんて考え方はせず、映画のセリフの一つ一つであっても、その言葉から分かることを普段の経験と結び付けていくことによって、新しい発想や経験に発展するのではないだろうか。
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