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「被害者には申し訳ないことをした」関口忍被告の初公判

昨年十一月十五日にイスラエル大使館周辺の交差点にて警戒にあたっていた警察官を、左手骨折・切断寸前の重傷を負わせたとして逮捕されていた関口忍被告の初公判が二月十三日、東京地方裁判所で行われた。


関口被告は過失運転致傷で起訴されており、公訴事実については「間違いない」と述べて罪を認めた。また、「被害者やその家族の方に対して申し訳ないと思っている」と繰り返し謝罪した。


検察側は被害に遭った警察官の供述を裁判で公表し「突然(被告が)突っ込んできた。左指の切断は免れたが、短くなり、動けなくなった。各機関から見舞が来て、職務の重責差を感じた。被告には個人的な恨みはないが、法に則り厳しく罰してほしい」としていることを明らかにした。


弁護人質問で被告は、意図的に突入を試みたかどうかを問われたが「違う」と否定した。


事故直後の対応について質問された際には、「警察官に声をかけ、救急隊に連絡をしていた。知っている刑事が来て『関口だから逮捕』と言われて逮捕された」と明らかにした。


検察側の質問に移り、被害者に対して謝罪等を考えたかを問われ、「検事に話したが、『今はそれを話している場合じゃない』と言われ断られた」と答えた。


意見陳述で検察は、過失の程度と、被害程度が大きいとして、「都市部である事から一歩間違えれば一般人を巻き込んだ大きな事故になるところだった」と非難し、禁固十二カ月を求刑。弁護側は意図しない方法でメディアなどで報道された事について「既に社会的制裁は受けている」とし、執行猶予など寛大な措置を求めた。


判決は三月五日午後一時半の予定。

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