世界的にインターネットの発達などを通じての国際化の風潮がここ数年高まっている。そこで日本国政府は小学校で外国語活動、中学校や高等学校で英語教育を取り入れ、日本国内でも英語教育を義務教育の段階から行い国際化に対応しようとしている。
しかし、外国語教育に力が入る一方で、日本語教育がおろそかになっている。日本語教育では通常の国語・現代文に加え、竹取物語などに代表されるような古文の授業などがある。国語・現代文の授業では海外の文学作品を日本語に翻訳したものが登場することもある。国語・現代文の授業を通じて文章の読解力を高め、登場人物の感情や論説での作者の主張を読み取る教育が行われている。古文では竹取物語・源氏物語などの有名な過去の文学作品を読み、古文の構成などについて学ぶ。漢文の授業もあるが、これは中国大陸の歴史・文学が中心で日本で作られた文章は数少ない。
その一方で外国語教育は文法などを学ぶ表現授業や、実際に外国人教師と話す英会話、筆記、リスニングなどの多岐にわたる分野での授業が展開されている。
確かに、世界的な風潮に合わせ日本も遅れることがないように対策を行うことは重要だ。しかし、母国語である日本語の授業と変わらないレベルでの授業までは必要なのだろうか。日本人の読解力・文章力の低下が指摘される中で日本語教育を見直す必要はないのか。まずは日本語教育をより充実させるべきだ。
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