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執筆者の写真日章新聞

メディア批判でSNS盲信化進む 陰謀論拡大の要因に

新聞・テレビなどの長年に続くメディアへの批判が続き、メディアが信頼を失う中でSNSへの盲信が進んでいる。

確かにメディアも朝日新聞のKY事件に代表されるような捏造報道や誤報が存在しているのは事実だ。そのような事態が増えることによってメディアの信頼は減少する。そして、メディアの代替としてSNSなどでの情報収集が主流になる。しかし、SNSの情報も真実もあれば誤りもあるのが現実だ。

その誤りが顕著になったのが米国大統領選挙だろう。郵便投票による不正投票で僅差でバイデン氏が大統領に就任し、その就任式は虚偽のものであるとする陰謀論が拡散されている。不正投票の可能性は否定できないが、仮に選挙結果を覆すほどの大規模な不正が米国全土で行われて決定的な証拠が出ないのは違和感がある。不正投票が行われたとしても選挙結果を覆すほどではないだろう。

SNSの情報はメディアの情報以上に玉石混合で、情報に対する扱い方を間違えればデマを拡散することになる。メディアの情報は基本的にはSNSよりも精度が高いことは多いが、取材手法や記事題名等での誤解を引き起こすことがある。情報は多角的に収集して精査し、より精度を高めるべきだ。どちらか一方を盲信するようなことがあってはならない。

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