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執筆者の写真日章新聞

<社説>安倍元首相の殺害 安易な「原因探し」やめよ

安倍晋三元首相が8日、奈良県・大和西大寺駅での街頭演説中に射殺される出来事があった。


日本の政治史上7人目となる首相経験者の殺害は、日本国民にショックを与えている。


殺人未遂の容疑で現行犯逮捕された人物は、元海上自衛官(平成17年除隊)と報道されているほか、殺害の動機については「政治信条への恨みではない」と述べているようだ。


この事件を受け、作家・百田尚樹氏などを中心に「メディアの反安倍騒動に扇動された」という言説が飛び交っている。


こうしたことは安易な原因探しである。事件発生で混乱していることもあり、仕方のない側面もあるだろう。


実際に、メディアの報道が世論や現実を構成することは多々ある。しかし、本人の動機や政治思想が明確でない現在において、マスメディアの報道を原因と断定するのは不十分ではないだろうか。


本件は発生間もないこともあり、まだ混乱が続いている。事件については今後の裁判で明らかになっていくことを期待するとともに、安倍晋三氏に哀悼の意を表したい。

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