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執筆者の写真日章新聞

日本第一党「国産SNS」クラウドファンディングの裏に見え隠れする人たち

日本第一党と同党の佐藤健次顧問が「プロジェクトKizuna」として「国産SNS」開発へのクラウドファンディングを呼び掛けている。最終目標金額は2600万円であり、現在までに756万円を集めたという。


「プロジェクトKizuna」の技術責任者は、佐藤顧問の息子であり株式会社yumevilleの代表取締役である佐藤龍弥氏。同社は平成30年に出来たばかりの比較的若い企業だ。

同社の取締役は、行政書士で「一般社団法人日本ホロチェーン協会」の代表理事でもある菅野洋紀氏。同理事に日系人と見られる名前のワカバヤシ・アキラ・カベルト氏。監査役が苗木邦王氏となっている。

株式会社yumevilleのサイトには「一般社団法人日本ホロチェーン協会に正式加盟いたしました」との記述があり、「日本ホロチェーン協会」が様々な企業が加盟する業界団体であるかのようにしているが、両者は東京都品川区北品川の同じ雑居ビルの部屋の中に入居しており、役員もほぼ同じで実質的に同一団体といっても過言ではない。しかも「一般社団法人日本ホロチェーン協会」の設立は令和2年3月と、かなり最近だ。

その「株式会社yumeville」の監査役で「一般社団法人日本ホロチェーン協会」の監事でもある苗木邦王氏は、「一般社団法人ジョーティシュ協会」の「会長」をつとめている。「ジョーティシュ」とはインドに伝わるとされる占星術で、同協会では次のように紹介している。

「「ジョーティシュ」を使ってダルマや持って生まれた優位特性を知ることにより、ひとりでも多くの方が「自分らしさ」に気づき、幸せで豊かな人生を送るお手伝いをすることが一般社団法人ジョーティシュ協会の目的です。さらに、ジョーティシュを普及するための情報提供と共に、ジョーティシュを駆使して、周りの方を幸せに導く「ジョーティシュ・コンサルタント」を養成するための養成講座などの、教育カリキュラムもご用意しています」と説明している。強烈な「スピリチュアル」の匂いがする。

その苗木邦王氏は平成19年に『負け癖社員はクビにしろ!』という本を幻冬舎メディアコンサルティングから出版している。「幻冬舎」と冠してはいるが、同社は自費出版本・企業出版本をあつかう会社である。


同協会の理事には「平田辰徳氏」がおり、同姓同名の人物が社長を務めていたのが株式会社ライフクリエーションズだ。同社は新入社員に過酷な残業をさせて、残業代も支払わなかったとして、平成26年に訴えられている。のちに同社は社名を「ライフシンク」に変えて、それまでと同じ東京都港区三田3丁目に会社を構えている。


見逃せないのは同社が「ベトナム人の優秀な人材紹介」として、ベトナム人技能実習生の人材派遣を生業としていることだろう。また、同社の平田辰徳氏は広島県議会議員の村上栄二氏とは昵懇のようで、二人での対談動画がyoutubeでも確認できるし、平成28年には村上栄二後援会に平田氏が150万円もの献金をしている。

村上栄二氏は平成23年に大阪維新の会公認で大阪市議会議員選挙に当選し、現在は出身地の広島県に戻って広島県議会議員をつとめている。この村上栄二氏は大阪市議時代に、森友学園問題への関与がたびたび取り沙汰された人物だ。果たして、日本第一党がつくると言っている「国産SNS」は完成するのだろうか。

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