小田急小田原線の伊勢原~鶴巻温泉間に建設が予定されていると一部で報道された新駅構想について「これから検討」の段階であることが判明した。6月28日に開催された伊勢原市議会6月定例会の一般質問での答弁で、伊勢原市の都市部長が回答した。
新駅の構想について「本来の発表日時よりも早く一部の報道機関が報道したことによって情報が錯綜し、市民が混乱している。情報漏洩によって事業者側への信頼をなくしている市民がいる」という質問に対し、同部長は「一部の報道機関によって独自の取材がおこなわれて報道された。新駅についてはこれから検討する」と答弁した。
新駅の構想について伊勢原市と小田急電鉄間である程度の共同の構想があるものとみられ、同部長は「スマート新駅」という言葉をたびたび口にし、市民などから駅前広場についての要望があったことなどを明かしている。
新駅の設置に伴う隣駅の伊勢原駅との棲み分けについては「伊勢原駅は2線2面で総合車両所への入庫・出庫の関係で始発・終着となる本数が増えることに期待したい」と答弁した。
伊勢原市内への新駅の設置については伊勢原市が東西に建設を予定している計画道路の建設と、小田急電鉄が建設を予定している総合車両所が隣接することから、用地取得や工事搬入口の一本化などで双方の工事コストの削減や効率化を図るために協定が結ばれている。
伊勢原市内の建設については農地の開発に対する懸念の声や環境保全についての保証を求める声もあるほか、周辺の農地に設置されている髙山松太郎市長への謝罪要求看板の存続などについて関心を示す声もある。
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