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「ホメオパシー」「素粒水」「ゼロ磁場農法」……参政党候補者が推進するトンデモ科学【日章新聞アーカイブ②】

第27回参議院議員通常選挙に立候補し、各メディアで躍進が予想されている参政党。本紙は3年前の参議院議員選挙から参政党を追いかけ、一政治団体が大きくなる理由を調査していた。その中で、参政党の候補者が運営する会社や、参画する事業の中で「トンデモ科学」が多数あることを発見した。


学術論文がヒットしない「素粒水」


大田区からの立候補した候補が経営していた会社では「素粒水」を販売している。国立情報学研究所が運営する「CiNii」で検索しても、当該する学術論文は発見できなかった。


素粒水を生成する浄水器は10980円で販売され、1~3か月で4730円のカートリッジの交換が必須とされている。令和2年の候補者のブログによると、販売台数は450台を超えた。カートリッジの交換費用を考慮すると、1600万円近くをブログ公開当時で売り上げた。


テキストベースで農法の説明がない「ゼロ磁場農法」


八王子市の市議会議員は「ゼロ磁場エネルギー農法」をインスタグラムのプロフィールにして推進していた。(現在は削除)


ゼロ磁場エネルギーというのは、パワースポットなどに準拠した考え方。磁力の存在しない状態であるゼロ磁場がエネルギーを生み出し、その力で農作物を生み出すというものであるという。ゼロ磁場自体は、学術論文も存在し、一定の理論として存在している。


しかし、農法になると話は別だ。学術論文、解説本、書籍などは存在せず、テキストベースでの農法の開設は一切存在しない。


市議は「所属しているNPO法人の理事長が推奨していることなので、詳しいことはわからない」と取材に応じた。


医学会が続々否定の「ホメオパシー」を推進する候補者


衆議院議員候補だった人物は「ホメオパシー」を推進する会社を経営していた。


ホメオパシーは、日本学術会議が平成22年に「科学の軽視」「科学的に否定されている」「厳に慎むべき」と否定する声明を表明。声明を受け、日本医師会、日本医学会が連名で賛同する談話を公表。平成28年には日本緩和医療学会も「慎重に行わなければならない」と慎重論を公表した。


候補者は会社の事業として「自然療法」をホメオパシーの前につけ「自然療法ホメオパシー」として推進し、健康コンサルティング・講演・セミナー・教育パッケージの販売を実施している。


水素水で有害物質を排出する「ゴットクリーナー」を会計責任者が推進


大阪第十三支部の会計責任者(当時)が「ゴットクリーナー」を推進していた。


「ゴットクリーナー」は水中に微量な電流を流すことで高濃度水素水を生成し、体内の有害な物質を体外に排出できるというものである。いずれも効果を実証している学術論文などは発見できなかった。

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