東京都23区内を米軍のヘリが低空飛行しているとして批判の意見が上がっている。東京・六本木には米軍ヘリの発着基地があり、その周辺では離着陸のための高度調整が行われている。低空飛行とされた画像を全て確認しているわけではないので何とも言えないが、低空飛行であると批判する材料が不足している可能性がある。
米軍ヘリの飛行に反対するのであれば、民間ヘリの飛行にも反対するべきだ。平成31年2月に発行された吉田敏浩氏の「横田空域 日米合同委員会でつくられた空の壁(角川新書)」に掲載されている青山公園周辺住民へのインタビューでは「しかも普通のヘリではなく軍用ヘリじゃないですか。沖縄などで起きているような墜落や部品落下の危険もあるので不安ですよ。(p.21)」とある。この内容では、民間ヘリは墜落や部品落下の可能性はなく、軍用ヘリのみがその危険性があるかのような内容になっている。軍用ヘリでも民間ヘリでも事故発生の可能性は存在している。その事実を無視して米軍ヘリの飛行のみに反対することがあって良いのだろうか。問題を把握し、米軍だから、民間だからという隔てをせずに主張を行うべきだろう。
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