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幸福実現党の「ウクライナの中立化」声明を考える(髙田輝)

幸福実現党(釈量子党首)は三月十一日に、『日本はウクライナの中立化に向けた外交努力を』と題して「党声明」を発表した。


党は今回の侵攻を「ロシアの立場に対する理解に欠け、欧米への急接近を図ったウクライナの是レンスキー大統領が招いた」失策であるとして批判的である。無論ウクライナのNATO加盟に対しても「急進的な行動を取れば、ロシアが対抗措置を取ることは明らかだったはずです。」といった文言があり、こちらも批判的である。


どこかの勢力に属するにしても、それは国家それぞれが決める事案であって、いわゆる「内政干渉」を受ける筋合いはないはずだ。


また、現状を見るとロシア軍はウクライナ国内の原発を占拠し、従業員を劣悪な環境下で働き詰めにしていたり、病院に攻撃を仕掛けるといった非人道的行為を繰り返している。紛れもない事実ではないか。


「現政権の退陣に応じ、新しい親露派政権の下、ロシアとEUと中立の姿勢を取って存続できる道を取るべきです。」という提言があるが、中立と言っても「親露派政権」は読んで字の如くロシアに従属する政権に他ならないので全く中立ではない。


ロシア・中国の名前を出し信仰国家と唯物論国家の違いは明らかであるとして、「人権への理解度が全く異なります」と明らかにロシアを擁護する姿勢を打ち出している。

 

過去に、プーチン政権に対して批判的な活動を行っているアレクセイ・ナワリヌイ氏が暗殺されかけた事件がある。また同氏が収監された際に発生した抗議デモの参加者を痛めつける警察官の姿が動画に残っている。現在で言えば、ロシア国内でウクライナ侵攻に対する抗議デモの参加者を大量拘束する様子もだ。


これで中国と比較して「人権への理解度が違う」と言えるだろうか?


政権に対する抗議を自由に行えない様に法改正し、情報統制を図る、プーチン政権が行っているのは中国共産党の弾圧と紙一重だろう。


私は、このような理論で「正義」は打ち立てることは出来ないだろうと考えている。











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