6月4日に中国・天安門広場などで発生した天安門事件から33年が経過したことを受け、各地で抗議活動や追悼集会がおこなわれた。
◆天安門事件とは
民主化要求を掲げる学生や労働者による天安門広場でのデモに対し、人民解放軍が出動し、多数の死傷者を出した事件。一説には1万人が犠牲になったという。中国政府は動乱として関係者を処罰。
◆中国大使館前で抗議活動

(画像の一部を加工しています)
午前10時頃より天安門事件に対する抗議活動が中国大使館前でおこなわれた。ウイグルやチベット、香港、中国出身者も多数参加し「天安門事件を許さない」と抗議の声をあげた。

抗議活動をしている周辺には中国大使館関係者とみられる男女らが様子をうかがっている場面があり、警察による職務質問がおこなわれた。
◆文京区民センターで抗議集会

14時から文京区民センターで抗議集会が開催され、本紙記者の集計によると約170人が参加した。
ドキュメンタリー映画の放映やチベット・南モンゴル民族の訴えなどがおこなわれた。
集会の最後では「天安門虐殺を忘れない」と決議がおこなわれた。参加者からは「忘れないぞ」「共にがんばろう」とコールが飛んだ。

集会後には記者会見がおこなわれ、中国での臓器売買の実態などが訴えられた。
◆新宿で「キャンドルナイト」

文京区民センターでの抗議集会の参加者の大半が新宿駅南口で実施された追悼集会「キャンドルナイト」に参加した。
参加者がキャンドル型のライトを点灯させ、「光復香港、時代革命」という旗を掲げた。約50人が参加し「香港を取り戻せ、革命の時だ」と日本語、英語、広東語などで訴えた。

本紙記者の髙田輝も連帯し、参加者と共に中国共産党を非難した。
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