選挙カーが候補者名を連呼することについて、賛否の声が上がっている。28日にはヤフーの記事と共にTwitterのトレンド入りを果たした。
反対派は「授業や在宅ワークの妨げになる」と生活における「騒音」として問題視している。夏場や新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う換気が呼びかけらている現状では窓を開けることも多く、同じ音量でもよりうるさく感じることもあるだろう。
選挙陣営もそのことを把握し、配慮していることもある。ウグイス嬢を教育する現場では、学校や病院の周辺では連呼活動をおこなわないように指導しているケースもある。
その一方で賛成派は得票との関連を指摘する。熊本日日新聞の「〝大音量〟の選挙カー連呼、アリ?ナシ? 「学校の授業の妨げ」「うちの地区にはまだ来ないのか」…受け止めさまざま」では、専門家の研究として「選挙カーによる名前の連呼は、候補者の好感度アップにはつながらないものの、集票に一定の効果がある可能性が示されている」としている。
実際に、市議会議員選挙などで「街宣車を使用しません」などとポスターに貼って選挙活動をおこなっている候補者の大半が、落選している現状がある。選挙カーの使用の有無だけが原因とは限らない者の、ほとんどの候補者が落選している現状を見れば、一定の効果があることは事実だろう。
現状は、選挙陣営が配慮しつつも効率を最大化し、有権者側も選挙であるという認識のもとに理解することが重要になってくるのではないだろうか。
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