3日、明治神宮外苑で「神宮外苑の再開発を考える街頭演説会」が実施され、明治神宮外苑の再開発、特に樹木の伐採について訴えられた。20代、30代の青年を中心にこの問題を訴えた。
樹木の伐採計画は当初の約1000本から約500本に削減されたものの、再開発時の試算の一案であった2本の伐採にまでは対応できていない。外苑再開発には三井不動産、伊藤忠商事が関わっていることについても批判の声が上がった。
「明治神宮は神社、商業利用するための土地ではない。皇室を敬うために植えられた樹木、御神木と同じように大切。」
主催者の九十九晃氏はこのように訴え、再開発に関するコールセンターが企業名を明かすことのできない外部委託であったことを基に竹中平蔵利権の可能性を指摘した。
中村一晃氏は樹木の一本一本が日本国民と同じであるとして「資本主義、人間の都合によって切られることは許されてはいけない」と商業目的での樹木伐採について糾弾し、再開発を推進する三井不動産、伊藤忠商事について「樹木を倒すことは日本国民を殺すことと同じである。八百万の神の怒りが降り注ぐ」と非難した。
言論紙『維新と興亜』の副編集長・小野耕資氏は「己の利益を重んじるが為」と三井不動産、伊藤忠商事について非難し、東京オリンピックを基に神宮外苑の再開発について批判した。原宿駅前でおこなわれた第一回演説会に続き、2回目の登壇となった。『維新と興亜』でも神宮外苑の再開発に関する批判をおこなっている。
青年の活動に共闘する形でマイクを握った前葛飾区議会議員・鈴木信行氏は「宗教法人明治神宮は管理者に過ぎない。皇室関連の土地という畏れをなくした事業者というのは神罰が下るべき」と強い言葉で批判した。鈴木氏も小野氏と同様に2回目の登壇となった。
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