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「極左」に続いて「保守」も”恨み節合戦” 人間の本質とどう向き合うか

竹上裕子衆議院議員が19日、日本保守党に離党届を提出した。日本保守党の百田尚樹代表は22日におこなわれたJR新橋駅頭での街頭演説会で竹上氏のことを「クソババア」と連呼した。


日本保守党の支持者のSNSを覗くと、当選当初は竹上氏の当選を喜んでいたアカウントが次々と「離党なら議員辞職するべき」「人としてどうしようもねえ」「議席泥棒」などと投稿し、竹上氏を「裏切者」として扱う様子が見られる。


24日には島田洋一衆議院議員が竹上氏が公設秘書を解雇したとSNS上で公表し「議員事務所内に秘書が監禁された」と主張した。百田尚樹代表、有本香事務総長らも同調し、「竹上議員は質問主意書などは書けません」など竹上氏の攻撃に走った。


日本保守党と友好関係にあり、竹上氏が所属していた減税日本・河村たかし氏や、竹上氏自体は離党の表明時の理由公表を除き、日本保守党の問題点を指摘、攻撃するなどの行為は実施していないものの、支持者の一部が保守党の攻撃をおこなっている。


「保守党の分裂騒動」の裏で「中核派の分裂騒動」も発生している。どちらの分裂騒動も、分裂した側を「裏切者」として激しく攻撃し「恨み節合戦」となっている様子がうかがえる。


9月23日の本紙記事ではこうした「恨み節合戦」について「インターネット上で匿名で恨み節を書いたり、批判をしたりして、そこから得られるものは身内からの投稿への賛同(例:いいね)であり、自身の承認欲求を満たすのみで、社会的生産性は存在しない」と指摘した。


こうした「恨み節合戦」で得られる承認欲求というものは政治的な思想・党派によるものではないことが伺える。欲求という人間の本質とどのように向き合うのかが、政治運動における課題として存在している。

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